2011/05/01

Kitchen





≪This place is my kitchen≫
アメリカの学生の多くは、皆自分のよく食事をする場所を≪キッチン-kitchen≫と呼びます。

キャンパス内のdorm(寮)には、大きなfood courtがついています。学生たちは朝起きるとfood courtへ立ち寄り、シリアルにミルクであったり、ピーナッツバター&ジェリーのサンドイッチだったり、朝からピザを食べたり・・・とお気に入りの食事を食べクラスへ向かいます。学生の話題の1つはフードコート。ランチでbuffet(ビュッフェ)があるようなdormは誰もが「来年は絶対ここに住むわ」と言われるほどの人気寮に。

寮と言えばもう1つ。アメリカの大学には≪fratonity、 solority≫と呼ばれるグループが存在します。日本語では≪男子・女子社交クラブ≫と訳されています。クラブのメンバーになると広い敷地の家でメンバー皆で暮らします。
大抵のクラブでは≪兄弟・姉妹≫とお互いを呼び、それぞれのフラット別にルールがあります。そして卒業生とのコネクションも強く、就職につながったりすることもあるようです。
週末になると毎週のようにパーティーも開かれ、家の前で水着姿でレジャーシートの上に寝転がり日焼けする姿も・・・。私の大学はアメリカの中西部という田舎だったので、派手なフラットや、ソロリティに属す学生と、属さない学生はすぐに見分けることができるほどでした。

わたしの友達にもソロリティに入っている子がいて、毎週のようにコーヒーを飲みに行ったりご飯に行ったりしていました。ある時、わたしのソロリティの食事は有名なのよと言われランチに行ってみました。100人以上が住む豪邸とも呼べる家にまず驚き、そして大きなダイニングルームの奥には厨房が。10人ほどのシェフが大きな鍋で何種類もの料理を作っていました。
ちょうどバレンタインの時期だったので、木彫りのテーブルには花が活けてあり、まわりにはチョコレートが散らばっていました。そしてすれ違う学生同士が家族のようにお互いの生活を語っていました。
なんて華やかな場所なの・・・とわたしは驚きました。

ビーフシチューからサラダだってフードコートとは大違い。ちょっとしたお洒落なレストランレベル。
ここをみな≪my kitchen≫と呼ぶのでした。

キャンパス外の静かでのどかな場所に住む女友達リリー。リリーはインターン中に職場で知り合ったアメリカ人男性と結婚、週3日ほど薬剤師としてのインターンを続けながら大学の授業を取り知識を深めようとしていました。彼女の得意料理はパンケーキ、パン、キッシュなど小麦を使ったもの。なので彼女のキッチンには、マーケットのように少し色の違う粉が透明な、筒のような瓶にきれいに入れられ並んでいました。ホットケーキパウダー、小麦、米粉、ベイキングパウダー・・・だと彼女は言っていました。これぞ「キッチン」よね~と毎回遊びに行くとわたしの心が納得していました。

≪キッチン≫はそれぞれの生活に欠かせない大切な場所。
そして、それぞれの生活スタイルがあらわれる面白い場所ですよね。


+アメリカ州立大学で過ごしたチコのカレッジライフ 26の物語で綴ります+

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